日本で初めてのAI特化法成立
今日5月28日に日本で初めてAIに特化した法律が成立しました。
この法律の内容としてはAIによる偽・誤情報の拡散が深刻化する中でAIを悪用した犯罪などが発生した場合、国が調査し、事業者を公表できるというものです。しかし、悪質な事業者として公表されるだけで罰則などはなく、指導・助言を行うだけであるそうです。
これからさらにAIの発展が加速すると思うので日本国の中での法案などはこまめにチェックしていくといいかもしれません。

サイバー対策・自国の防衛強化
さらに日本の法案としてサイバー攻撃を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」の導入に向けた関連法案が与党の賛成多数で可決されました。
日本ではIT関連での防衛や政府関連事業に積極的に取り組むスタートアップは数が多くなく、日本大手のAI企業であるsakanaAIがそれらの強化に努めていくようです。
PFN、日本語翻訳特化型LLM「PLaMo翻訳」を無償提供開始
加えて、AIスタートアップPreferred Networks(PFN)が日本語翻訳に特化した大規模言語モデル「PLaMo」を企業m家にオンプレミス製品としてリリースしました。
主な特徴
国産LLM「PLaMo」シリーズの一部として、PFNがフルスクラッチで開発。
英和・和英翻訳に特化し、海外LLMを上回る精度を目指して設計。
学習には日本語と英語のバランスに優れた独自データセットを使用。
オンプレミス対応モデルでクラウド不要でローカル環境実装が可能となっていてモデルサイズも軽量化されており導入ハードルが非常に低くなっています。
今後はAPI連携機能の提供も予定されているので今後の動向に注目していきたいですね。

OpenAI「io」買収:2026年に初のAIデバイス公表予定
OpenAIはAIハードウェアスタートアップ「io」を買収し、AIハードウェア開発を強化していく予定のようで、2026年に初のAIデバイス登場予定です。
さらにOpenAI社は 「Orb」を発表しました。これはAI時代におけるデジタルの信憑性課題に対応する取り組みで「World Project」の日本での活動方針も発表しました。
現在では世界で約1200万人の認証完了ユーザーがいるそうです。
これらはボットや偽アカウントの拡大、フェイクニュース拡散といった社会課題への対策として、自身が人間であることの匿名かつ確実に証明することを目的とした活動です。ユーザー認証に用いる端末「Orb」を「World App」アプリで認証したユーザーにデジタルIDを付与する仕組みで、ユーザーに暗号資産の「Worldcoin」が配布されます。Worldcoinはアメリカで実際にVisaのデビットカード「World card」が発表され実用に向けて開発が進められています。
日本でもOrbの認証を受けてWorld IDを取得した人にWorldcoinが配布され、8000円分の地位行き商品券と交換できるキャンペーンが実施されています。
Orbの仕組み
Orbはユーザーの虹彩をスキャンして個人を特定しWorldIDと照合する仕組みです。AIエージェントが活躍する社会で人間の存在を保証するための基盤インフラとして開発が進められています。

そのほかのAI業界ニュースまとめ
Anthropic(アンソロピック)の進化
AI開発企業のAnthropicが、最新モデル「Claude 4」をリリースしました。特徴的なのは、Claude 4が数時間にわたって自律的に作業を続けられることです。これにより、長時間のタスク処理や複雑な指示に対しても、一貫した応答が可能になりました。
さらに、ローカルファイルへのアクセス権限を付与すると、Claude 4はタスクに必要なメモリファイルを作成・維持できるようになり、より柔軟な作業が実現できるようになっています。
また、**コード生成ツール「Claude Code」**が正式版としてリリースされ、Visual Studio CodeやJetBrainsなどのIDEに統合できるようになったのも大きなトピックです。これにより、開発者がよりシームレスにAIを活用できる環境が整いつつあります。
なお、**Cursor(カーソル)**はMCP経由で利用可能とのことで、これもAIコーディング環境の広がりを感じさせますね。

Meta、AI製品開発を加速
Meta(旧Facebook)がAIチームを再編し、AI製品の開発と展開をさらに加速させる方針を発表しました。これにより、Metaが展開するAI関連サービスや製品の進化が一段と進むことが期待されます。

Elon Musk率いるxAI、Grok 3を発表
Elon Muskが率いるxAIは、最新の大規模言語モデル「Grok 3」をリリースしました。このモデルは特に数学、化学、ソフトウェア開発分野で高い性能を発揮するとされています。
ただし、Grok 3へのアクセスは、X(旧Twitter)のプレミアムサブスクライバー限定という点に注意が必要です。Elon Muskらしい戦略で、Xのエコシステムを活用しながらAI技術を提供するスタンスがうかがえますね。
まとめ
AI業界は日々進化しており、新しいツールやサービスが次々に登場しています。AnthropicのClaude 4やMetaのAI戦略、xAIのGrok 3など、それぞれが独自のアプローチでAIの可能性を広げています。
これらの動きを追いつつ、自分の学習や実践にも活かしていきたいですね。今後の動向にも注目です!