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JOURNAL2026.07.07 #解説 #モデル選定

Claude 5ファミリーの歩き方——Fable 5・Sonnet 5・Opusは結局どう違うのか

Anthropicの新モデル群(Fable 5 / Mythos 5 / Sonnet 5 / Opus 4.8)の違いと価格、プランごとの使い分けを、業務にAIを実装する立場から整理する。2026年7月時点。

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2026年の前半、Anthropicのモデルの名前が一気に増えた。Sonnet 5、Opus 4.8、そして新顔のFable 5とMythos 5。お客さまとの打ち合わせでも「結局どれを使えばいいのか」という質問が続いたので、業務にAIを実装する立場から、いちど整理しておく。価格や提供条件は2026年7月時点のもので、この分野は数か月で変わる。

この記事の要点

  • 迷ったらSonnet 5。ほとんどの業務はこれで足りて、いちばん安い
  • Opus 4.8は「間違いが高くつく仕事」の保険。コードの大規模な変更や、やり直しの利かない判断に
  • Fable 5は最上位。ただし価格はSonnet 5の5倍。使いどころを選ぶ道具で、常用するものではない
  • Mythos 5はFable 5と同じモデルの制限緩和版。承認された組織だけが使える

まず、家系図を整理する

Anthropicのモデルは長らく「Haiku(小)・Sonnet(中)・Opus(大)」の三段構えだった。2026年、この上にもう一段できた。それが「Mythosクラス」で、一般提供版がFable 5、承認組織向けがMythos 5だ。

  1. Haiku 4.5速くて安い。定型処理の主力
  2. Sonnet 5日常の主戦力。今の標準
  3. Opus 4.8正確さの保険。難所に使う
  4. Fable 5最上位。長く複雑な仕事ほど差が出る

会社にたとえると、それぞれの立ち位置はこうなる。

Haiku 4.5
手際のいい事務スタッフ。定型の仕事を大量に、正確にこなす
Sonnet 5
頼れる中堅社員。たいていの仕事はこの人に頼めば片づく
Opus 4.8
ベテランの専門職。失敗できない案件のレビューを任せる
Fable 5
外部の顧問。単価は高いが、会社の岐路になる相談で呼ぶ

Fable 5とMythos 5は同じモデルだ。違いは安全対策で、Fable 5にはサイバーセキュリティや生物・化学などの機微な領域で回答を制限する仕組みが入っている。Mythos 5はその制限を外した版で、審査を通った組織(セキュリティ専門家や医学研究者など)にだけ提供される。普通の会社が業務で使うぶんには、この違いを気にする必要はほとんどない。

価格——5倍の開きがある

API(システムに組み込んで使う場合)の価格はこうなっている。100万トークンあたりの米ドルで、入力/出力の順。

モデル入力出力位置づけ
Haiku 4.5$1$5定型の分類・抽出はこれで足りる
Sonnet 5$2→$3$10→$15本命。8月末まで割引価格
Opus 4.8$5$25難所の保険
Fable 5$10$50最上位。Sonnet 5の約5倍

※ Anthropic公式の価格表(2026年7月時点)。Sonnet 5は2026年8月31日まで導入割引($2/$10)で、9月1日から標準価格($3/$15)になる。

数字を三つだけ覚えておくといい。

5

Sonnet 5とFable 5の価格差

100万トークン

新世代の文脈の広さ(本数百冊ぶんを一度に)

30%増

新トークナイザーでの消費量の目安

最後の「30%増」は見落としやすい。Fable 5・Sonnet 5・Opus 4.7以降は文章の数え方(トークナイザー)が変わり、同じ文章でも約3割多くトークンを消費する。単価だけ比べると請求額の予想がずれるので、実装するときは実測で見る。

いちばん賢いモデルが、
いちばん良い選択とは限らない。

使い分け——「間違いの値段」で選ぶ

モデル選びの基準は、性能表ではなく「その仕事で間違えたらいくら損するか」だと考えている。

性能で選ぶ

常に最上位モデルを使う。品質は上がるが、日次処理では費用が5倍になり、差が出ない仕事のほうが多い。

間違いの値段で選ぶ

やり直しが利く仕事は安いモデル、間違いが高くつく仕事にだけ上位モデル。費用は仕事の重さに比例する。

位置関係を面で見ると、こうなる。右上に行くほど高くて賢い。大事なのは、たいていの業務が左下〜中央の範囲に収まるということだ。

価格 × 仕事の複雑さ

安い価格高い 定型仕事の複雑さ複雑 Haiku 4.5$1/$5 Sonnet 5$2/$10(割引中) Opus 4.8$5/$25 Fable 5$10/$50

具体的にはこう割り振っている。

Fable 5の強みは「長く複雑な仕事ほど差が広がる」ことだとAnthropic自身が説明している。逆に言えば、短い定型処理では差が出にくい。私たちの案件でも、毎日回るバッチ処理にFable 5を使う理由は今のところ見つかっていない。

チャットで使う人へ——プランの話

ここまではAPIの話。ブラウザやアプリでClaudeを使う場合(claude.ai)は、プランで使えるモデルが変わる。

プランSonnet 5Opus 4.8Fable 5
Free標準モデル
Pro標準モデル使える利用量クレジット制
Max / Team / Enterprise使える使える利用量クレジット制

※ Fable 5は提供開始直後(2026年6月9日〜22日)は各有料プランに含まれていたが、需要過多のため6月23日以降は利用量クレジット制に移行した。Anthropicは容量が確保でき次第、標準提供に戻すとしている。従量課金のAPI経由では制限なく使える。

つまりチャット利用なら、迷う余地はあまりない。Proプランに入ればSonnet 5とOpus 4.8が使えて、日常の相談・文書作成はそれで十分だ。Fable 5を試したくなったら、そのときにクレジットを買えばいい。

タイムラインで振り返る

まとめ——標準はSonnet 5、例外を設計する

半年後にはまた名前が増えているだろうから、個別のモデル名より、選び方の型を持っておくほうが長持ちする。

どのモデルを選ぶかより、「どの仕事にどの道具を割り当てるか」を設計するほうが効く。そしてそれは、モデルが世代交代しても使い回せる。

SOURCE

Anthropic — Claude Platform Docs: Pricing

platform.claude.com/docs/en/about-claude/pricing

SOURCE

Anthropic — Introducing Claude Fable 5 and Mythos 5

anthropic.com/news/claude-fable-5-mythos-5

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